2014年度のご挨拶

昨年度は前期がサバティカルのため、心機一転の新学期です。「自分の手で優秀な博士を10名ほど指導させてください」と、京大への割愛の際に私は異動の動機を「研究天国」だった日文研でこう説明しました。

ポスト活字の考古学―「活映」のメディア史1911‐1958「つながり」の戦後文化誌 労音、そして宝塚、万博

昨年は赤上裕幸さんと長崎励朗さんが博士論文を公刊し(『ポスト活字の考古学―「活映」のメディア史』柏書房、『「つながり」の戦後文化誌 ―労音、そして宝塚、万博』河出書房新社)、さらに白戸健一郎さんと松永智子さんが博士論文を書きました。ゼロから始めて博士号を四人出すのに9年かかったことになります。4人とも博士課程3年間で博士論文を書き上げ、予定通り巣立って行きました。この四人が参加した論文集は二冊、座談会は一冊になります。

ソフト・パワーのメディア文化政策 - 国際発信力を求めて日本の論壇雑誌 - 教養メディアの盛衰災後のメディア空間 - 論壇と時評2012-2013

当面、メディア文化論研究室の目的、そして私の使命は、彼らに続く自立した有能な博士を最低あと6名は社会に送り出すことです。当然ながら、メディア文化論のゼミはスマートな学術論文を書き上げることに集中します。修士2年、博士3年の5年間で博士論文を執筆し、すみやかに書籍として公刊することがノルマだと考えています。
メディア研究で卒論を執筆し、進学を考えている学部生は、月曜2限「図書館情報学・メディア学演習」(大学院科目ですが、学部の単位にも読み換え可能です)と同3限の「相関教育基礎演習」に参加してください。論文指導は、大学院生と一緒に行います。なお、2回生の場合も、この演習に参加して大学院の研究水準を体験しておくことを薦めます。

今年が皆さんに成果多き年となりますことを祈念しております。

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